猫の鼻腔内リンパ腫

「最近、風邪をひいたのか、くしゃみや鼻詰まりがおきるようになった。」

 

猫ちゃんは、いわゆる「猫かぜ」にかかることが時々あります。

症状は上記のようで、慢性化しやすく、一般的な治療になかなか反応してくれないことがあるため

ただ単にかぜが治りにくいのか

他に原因があるのか、判断に苦しむこともしばしばです。

こんなとき気をつけたいのが、鼻の中にできる腫瘍です。

猫はリンパ腫という「がん」ができることがあるからです。

  • 比較的高齢になってから症状が出だした。(まれに若いときに発症するケースもありますが・・)
  • 鼻のあたりが、腫れて変形してきた。
  • 鼻血が出る。
  • 呼吸に影響が出るほどの、ひどい鼻詰まりがある。

といった症状が見られる場合は、要注意です。

診断をすすめていくには、全身状態の精査、CT検査、鼻水の検査などを行って腫瘍の存在を調べます。

治療は、放射線や抗癌剤を使います。

 

山瀬 新悟(Shingo YAMASE)

2023.01.10改定